学校法人川崎学園 川崎医科大学様と当社の共同研究の成果である2DG封入ナノ粒子製剤に関する論文がオンライン公開されましたので、お知らせ申し上げます。
掲載誌 Cellular and Molecular Gastroenterology and Hepatology
論文タイトル『Nanoparticle-mediated delivery of 2-deoxy-D-glucose induces antitumor immunity and cytotoxicity in liver tumors in mice』
URL:https://www.cmghjournal.org/article/S2352-345X(20)30173-9/fulltext
ブドウ糖の代謝阻害剤である 2DG を封入したPLGAナノ粒子製剤をマウスに投与すると、従来の 2DG 全身投与で生じた副作用が軽減されました。
さらに、マウスを用いた実験により、本製剤によってがん免疫が活性化される (具体的には腫瘍を殺すことのできるリンパ球ががん組織に集まる)ことを明らかにし、既に臨床で使用されているがん免疫を賦活化する薬剤との併用効果やがん免疫賦活剤が効かないがんに対しても治療効果があることを証明しました。
ぜひ、お目通しいただけますと幸いです。